📖美学No.94《大地の子守歌》

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著作:素九鬼子 昭和の初め、四国の山奥……捨て子だったおりんを育ててくれたばばが死んだ。一人ぼっちになってしまった13歳の少女は、「海が見れるぞ」と言う女衒の言葉に惹かれ、瀬戸内海の売春宿「富田屋」に売られる。下働きのみ […]

📖美学No.88《家の履歴書》

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斎藤明美 著 人は外でも家をひきずっている。今日帰る家、以前住んでいた家、育った家。本書は、週刊文春の連載記事として開始され、毎回一人の著名人に、家を中心にした半生をインタビュー。《今は亡きあの人篇》《文化人・芸術家篇》 […]

📖美学No.85《朝はだんだん見えてくる》

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著作:岩瀬成子 1977年に理論社から発行し、日本児童文学者協会新人賞を受賞。米軍基地のある街で暮らす中学3年の奈々。冒頭、奈々は知り合ったばかりの少年のオートバイにしがみつき、街を走る。爆音、振動、飛び去る景色……視界 […]

📖美学No.82《おそめ 伝説の銀座マダム》

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著作:石井妙子 「月見草のような女」「平安絵巻から抜け出した巫女」「もの哀しげな博多人形」……「おそめ」は通り名で、本名は上羽秀。大正12年に京都で生まれ、幼少の頃より舞妓になりたいと口にしていた。その言葉通り、尋常小学 […]

📖美学No.78《楢山節考》

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深沢七郎 著 山深い貧しい部落にある因習。それは口減らしのため、年寄りは70歳になると、我が子の背板に乗せられ真冬の楢山へ捨てられる。深沢七郎は、この「姥捨伝説」を農家の年寄りから聞いた。そして、肝臓癌を患い、自らの意思 […]

📖美学No.75《奇跡》

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岡本敏子 著 「生前華やかに人気を得ていた人物でも、死ねばたちまち世人の記憶から、かき消されていく……ところが岡本太郎だけは、突然、あの世から帰ってきた。まるでマジックのような目ざましく鮮やかな甦り……それには一人の仕掛 […]

📖美学No.74《ジョン・レノンが見た日本》

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ジョン・レノン 絵 オノ・ヨーコ 序 「 ” ai ” は愛=eye」日の丸のような美しい装丁。ビートルズの魂、ジョン・レノンが遺した、絵を描いて日本語を覚えたスケッチブック。どういう目を持って日 […]

📖美学No.70《小さき者へ 生れ出づる悩み》

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有島武郎 著 人間肯定、人道・博愛主義、生命賛美を唱える文芸思潮「白樺派」の一人が有島武郎。1916年有島38歳の時に、妻と父を相次いで亡くし、これが転機となり本格的に作家活動に入る。「小さき者へ」は、母親を亡くした幼い […]

📖美学No.67《 アリス・B・トクラスの自伝 》

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ガートルード・スタイン 著 Rose is a rose is a rose is a rose.   薔薇は 薔薇で 薔薇は 薔薇だ 「20世紀の文学は、1本のバラと共に始まった」と文学者に言わしめた言葉。ふと思い浮か […]

📖美学No.62《銀座に生きる》

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鈴木真砂女 著 鈴木真砂女(まさじょ)は俳人である。明治39年、千葉県鴨川の老舗旅館『吉田屋』の三女として生まれる。22歳で日本橋横山町にある靴問屋の次男と恋愛結婚し一女をもうける。結婚7年目で夫が花札賭博による借金で突 […]