👗📖美学No.10《チープ・シック》

By waltzblog 5 comments

カテリーヌ・ミリネア+キャロル・トロイ 著 片岡義男 訳  1977年日本刊行

ファツション・メーカーに命令されて服を着る時代は、もう終わってます。自分が何を着れば本当の自分になるのか、自分自身の生き方にぴったりそったものであるべきなのです。数少なくてもいいからきちんと揃えて、自分のスタイルの基本にしましょう

46年前のアメリカで発信されたこの言葉は、生き方をシンプルに見直そうとする現代にもぴたりと当てはまる。

自分に合ったベーシックなアイテムを持ち、そこにクラシック、アンティーク、スポーツウェア、民族衣装、ユニフォームなどをミックスしてみる提案。今では当たり前のことが、当時は斬新なコーディネートだった。「自分を知り、自分のスタイルが創れる審美眼を持ちなさい」ということが書かれている。スニーカー、パーカー、ダウンなど、スポーツウェアは今では当たり前にファッションになっているけれど、当時はまだまだ。「ダウンジャケットが 毛皮にとってかわる日も近そう」本書に書かれていることは、その通りになった。

しかし、冬になると猫も杓子も黒のダウン。厚手で重たいウールのコートは全滅!ニューヨークに行ったとき、「なぜ日本人は皆同じに黒いイモムシみたいな恰好なの?」と友人に聞かれた。時を経て、おしゃれはユニフォームになってしまったのか。安心さと引き換えに、失ったものが愛おしい。

本書に紹介されている麻のスモックは、デザインが何百年と変わらないフランスの宝石屋のユニフォーム。どこでどう手に入れたのか忘れてしまったけれど、当時私も同じ物を持っていた。プロが良いと思う服が、海を渡って私の手元にもある……この本を開いて、何だか嬉しかった。

10代後半、リーヴァイスの掘り出し物が500円である!と、友達から聞いてわざわざ横浜の放出品倉庫に探しに行ったり、アメ横もよく行った。お金をかけず、他人とは違う自分のスタイルを見つけることが楽しかった。好きな服は、労力を使って自ら探し出さなきゃいけなかった。だから「これだ!」と思うモノに出合うまでは探し続ける。そうやってモノを見る目は養われたのかもしれない。

厚手のセーターも着なくなった。重たい革ジャンも着なくなった。人間の身体はひとたび楽チンを覚えるとダメになる。数年前から冬になると厚手のツイードのコートが着たくて仕方がない。自分で縫うべく生地を探したけれど、ない。需要と供給の狭間で、懐かしい厚地のツイードはなくなってしまったのか。冬の寒い日、重たさと共に、有難さも感じていたのにな。

5 Comments

うさこ

5月 5, 2021, 9:28 am 返信

コメント失礼致します。

DCブランド、アメカジ、…若い時に流行ったスタイル。毎週通ってたラフォーレ。

段々人と同じになりたくなくてアメ横を回ったり渋谷の古着屋をまわったり…

自分の好きな物が今よりクリアだった10代。
大人になって周りとの上手くやっていかなくちゃっ、なんぞ頑張って(笑笑)

人当たりが良くなったのか自分を見失ったのか⁈

いやいや、主張は強くなくてもいいですよね。ひっそりと自分スタイル持ち続けます(^^)

waltzblog

5月 5, 2021, 9:09 pm 返信

色んな変遷を経て今!
自分スタイルの一番は、永〜く付き合った自分の「顔」かもしれませんね。
自分を愛し、ひっそり自分スタイル!!大事です(^^)

飯村由美

5月 5, 2021, 10:26 pm 返信

写真が素敵!!( ; ; )リアルで観ました。でも写真でまた、新たな感動が!!

waltzblog

5月 5, 2021, 12:51 am 返信

waltzprojectからのブログ更新案内の写真ですね😀
リハーサル時、ワルツダンサーでもある髙木美香さん撮影。
「ワルツ〜カミーユ・クローデルに捧ぐ〜」をいつもご観劇、そして応援、ありがとうございます!!

髙木美香

5月 5, 2021, 7:36 am 返信

いつもSNSのwaltz projectから〜美学ブログの更新お知らせをさせて頂いてます。

更新お知らせ写真も見て頂きありがとうございます。

美学ブログと共に、楽しんで頂けたら幸いです。

今回の『チープ・シック』は〜

宮本さんの源…
ファッション=スタイル=生き方そのものであり=ワルツ
ワンクリックで簡単になんでも手に入る現代…
だからこそ伝え語り続けていきたいワルツ。
温故知新と言う言葉が頭をよぎり〜コレと思った写真です。

ワルツという作品と被写体の力が素晴らしい…
本当ワルツって凄いです。

またワルツ撮影会もやりたい‼︎

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